2017年より仮想通貨の急激な上昇で多くの億り人を誕生させました。それと関連して仮想通貨取引所やマイニング企業、またマイニングマシンを販売する企業がビットコインの値上がりと共に大きな売上を上げることに成功。
その中で特に大きな成功を収めているとされるのが「Bitmain」(ビットメイン)。
仮想通貨のマイニングマシン販売に加え、自社でマイニングも行い、さらにビットコインキャッシュを生んだ立役者でもある同社。最近だとIPOも噂され、ますます今後に注目が集まる同社ですが、実はこのBitmainの製品を使ったある事業が注目されています。
それが「マイニングマシンのリペア事業」です！
一体どういうことなのか、詳しくご説明していきましょう。
マイニングマシンのリペア事業とは？
その名の通り、仮想通貨のネットワークを維持するために用いられるマイニングマシンを修理(リペア)する事業のことです。
マイニングマシンといえど、他の機械同様に故障します。故障した場合は新たに取り替える必要がありますが、新しいマイニングマシンを購入する場合、値段が20万円〜50万円までします。特に性能の良いBitmainのASICタイプだと価格は50万円ほどかかり、ハンパな金額ではありません。
修理したくても専門の知識や技術を持っている訳ではなく、買い換えるのならばコストに負担がかかります。もし安く済むのならば修理がベストという結論になるでしょう。
リペア事業を行なっているのは国内で3社？
正確には、Bitmainの公式リペアライセンスを保有している企業が3社しかないというのが現状です。
Bitmainは世界シェアの7割を占める最大手のマイニングマシン製造企業で、ここの公式ライセンスを取ることがマイニングマシンのリペア事業で優位に立つことへ繋がります。というより取らないとほとんど事業として成り立たないでしょう。
そしてこの公式リペアライセンスを持っている代表的な企業として仮想通貨ウォレットサービスを手がけるGincoが挙げられます。Gincoは2018年よりBitmainより公式ライセンスを取得し、日本と子会社のモンゴルで正規パーツを活用したリペア事業を推進しています。
GincoがBitmain社の正規リペア認定を取得。販売・運用代行・修理をトータルでサポートする国内初のマイニング事業者に。 | 株式会社Gincoのプレスリリース
また、この公式ライセンスを取得できるのはBitmainお墨付きの信頼性を獲得できるだけではありません。正規パーツの取り寄せが可能になるメリットがあります。
従来だと中国のBitmainまで修理を依頼するしかないところを、日本の企業に依頼することは大きなメリットでしょう。お金だけでなく時間の節約に繋がります。
またGincoはリペア事業の他にマイニングマシンの卸売や運用代行などを手掛けており、マイニングマシンについては販売・運用代行・修理と一貫した総合的なサービスを提供できます。
仮想通貨、マイニングマシンの流れから逆算すると…
マイニングマシンは精密機器です。その精密機器に大量の電力を流す高い負荷を掛け続けるため故障や動作不良を引き起こします。
仮想通貨は成長と普及の一途を辿っており、またそれに合わせるようにマイニングマシンの需要も拡大しています。Bitmainの年間売上が4000億円、時価総額が150億ドルを超えるところを見ると、この規模の拡大はまだ続くでしょう。
となれば、マイニングマシンが多くの企業で保有することになり、それに伴い故障する事態も頻発することが自然に考えられます。
今後マイニングマシンの普及と市場の拡大に合わせることでマイニングマシンのリペア市場も拡大し、業者も増加していくことが予測されます。
まとめ
仮想通貨のバブルは止まりません。
仮想通貨取引所といえば日本ではコインチェックが凄い儲かっていたのも分かり、海外ではバイナンスやコインベースが急成長しています。
またBitmainに至っては仮想通貨業界の中では最も大きく成長した企業であり、彼らが販売しているマイニングマシンは世界シェアのほとんどを握る羽目に。
そして、取引所→マイニングマシンと来て次に急成長すると予測できるのがマイニングマシンが普及した後の世の中、つまりマイニングマシンを修理するリペア事業になると考えられます。
まだ大きく成長している企業はありませんが、マイニングマシンの市場が拡大するに合わせて急成長する市場とも予測できます。今のうちに参入を考える企業が増えていくのも同時に予測されます。
案外スタートアップ企業で参入しそうですね。Gincoもスタートアップ企業ですし。今後も仮想通貨の盛り上がりが楽しみです。以上。
