開戸日記

カクコト・イイコト

サイゼリヤは何時になったらクレジットカードに対応するのか?

以前、サイゼリヤへ行った時こと。
お会計の際に
「すみません、クレジットカードで」
と頼むと

「すみません、クレジットカードは使えないんです」

というエピソード。もちろん現金で支払い後にしましたが、何となく違和感を感じました。

キャッシュレスの普及が叫ばれている中、なかなか日本ではキャッシュレスが普及していない現状があります。お隣の中国ではスマホで決済することは当たり前。北欧では現金を受け付けない店が続出しているとか。

今回よくあるようなエピソードとしてクレジットカードの受付を拒否されましたが、長年サイゼリヤはクレジットカードの受付を拒否してきました。マクドナルドさえクレジットカードで支払えるのに、と思ってしまいます。

なぜサイゼリヤはクレジットカードを受付ないのでしょうか?そして今後クレジットカードを受付るのでしょうか?検証してみました。





サイゼリヤは何故クレジットカードを採用しない?

クレジットカードで支払った際、クレジットカード会社は店側に手数料を要求します。その手数料は3%〜6%ほどらしいです。

店側にとってはこの手数料が痛く感じ、クレジットカードを導入しない大きな理由になっています。


そしてサイゼリヤも同じ。

クレジットカードを受付るとカード手数料の分を顧客から徴収するため商品の価格を上げることになるか、または商品の料金をそのままにして従来の売上から引くことになります。

もし商品の価格を上げることになった際、今まで築いてきた顧客への安い価格での提供が出来なくなり、従来の売上から手数料を徴収するという事になると規模の拡大や新たな商品開発が難しくなるといったジレンマがあります。

いづれにしてもクレジットカードを受付ることで店側の利益に影響が出るのは確実です。

またキャッシュレスが普及していない、クレジットカードの利用者が少ないことも理由に上げられます。わざわざ機器を導入するとなれば、たとえ機器自体を無償で提供されても人件費などのコストがかかることになり、それに導入しても利用者が少ないのならば、あまり意味が感じないでしょう。


キャッシュレスが普及する世の中

2018年より日本ではキャッシュレス化が叫ばれてきました。その声に呼応するかのようにYahoo!やLINE、Amazonなどといった大手IT企業やスタートアップ企業がキャッシュレスサービスを提供し始めました。

代表的なのはLINEの「LINEペイ」Yahoo!は親会社のSoftBankと手を組みインドのユニコーン企業の技術を活用した「PayPay」を。AmazonはNIPPON PAYと手を組みAmazon Pay」を。

そしてスタートアップ企業ではOrigamiの「Origami Pay」を。

他にも多数のキャッシュレスサービスが誕生してきていますが、以前普及してきている印象が薄く、利用者が増えているようにも見えません。


キャッシュレス対応の飲食店

すでにクレジットカードに対応した飲食店には、先に挙げたようにマクドナルドが。そして競合として挙げられるモスバーガーは2018年3月より。ケンタッキーも2017年よりクレジットカードに対応し、コーヒーチェーンのスターバックスもクレジットカードに対応しています。

そして日本食大戸屋サイゼリヤのようなファミリーレストランだとガスト夢庵ジョナサンバーミヤンなど。

大手飲食店でもクレジットカード対応に乗り出しています。

最近ではラーメン店大手の一風堂もクレジットカード対応している店が徐々に現れてきており、キャッシュレス化に合わせた動きを見せている印象です。


サイゼリヤの決算

サイゼリヤ2018年8月の決算では利益を落とす結果になっています。

サイゼリヤ決算内容
売上高:1540億円6300万円
営業利益:86億4000万円
経常利益:88億9500万円
純利益:50億7400万円

比較として前年度の決算内容は以下の通りです。

前年度の決算内容
売上高:1483億600万円
営業利益:112億1600万円
経常利益:118億8500万円
純利益:74億9600万円


売上高は上がっているものの、企業の本業の利益を示す営業利益、そして経常利益、純利益共に下がっています。

なぜ下がるような結果に陥ったのかは理由はハッキリしませんが、クレジットカードの利用不可と社会のキャッシュレス化の波に乗れていないのではないかと、自分は考えてしまいます。


まとめ

クレジットカードに対応していないサイゼリヤが悪いというより、クレジットカードの手数料が高いことにも問題があるような…

よく比較例として挙げられる中国だと企業側に求める決済手数料が無料か、取りとしても1%程度らしいです。クレジットカードとアプリを繋げるより、アプリと銀行を繋げているのか、あるいは別途で利益を出しているので手数料には問題がないのかは分かりませんが、ここまで劇的な手数料を実現しない限り、キャッシュレス化は難しいかも。

ただ日本でも努力はしているようです。例えばLINEペイなら決済手数料は月額100万円以下なら0%。100万円を1円でも超えると3.45%徴収されますが、それでも無料になるのは有難いでしょう。おまけに登録初期費用無料から専門機器も要らないです。

Yahoo!のPayPayは3年間決済手数料を無料にするとのこと。これは良い。ちなみにこの動きに倣ってLINEペイも手数料を3年間無料へ。

またOrigamiは決済手数料は安いですが無料化には踏み切らない様子。ただ決済のプラットホーム化を狙って多くの銀行とクレジットカード会社と連携、さらに決済だけでなく送金与信資産運用といった分野へ参入していくようです。

2018年の決算はサイゼリヤには痛い手になり、おそらく次の手を考えなくてはならない事態だと思っていることでしょう。そこに来て決済アプリの隆盛と決済手数料無料のキャンペーン。

政府までもが後押しするキャッシュレスの動きに、サイゼリヤも近いうちにクレジットカード対応といったキャッシュレスの動きに乗り出していくかもしれません。以上。


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画像参考:https://www.saizeriya.co.jp/




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