日本のスタートアップにとって、シリコンバレーのあるITの集積地アメリカへの展開は夢にまで憧れるステージですよね。
アメリカでの事業展開を狙ってシリコンバレーに本社を置いたことがある企業も、夢破れて東京に舞い戻った話もよく聞きます。要は簡単にはいかないのでしょう。
今回はそんなアメリカを舞台に積極的に展開するスタートアップ企業をまとめてみました。
メルカリ
今年2018年に上場したメルカリ。創業期からアメリカへの事業展開を進めており、上場してもリソースのほとんどをアメリカに熱心に使うほど。創業者である山田CEOも、日本ではなくアメリカにいる時間が長いとか。
昨年にはFacebookの元経営幹部だったジョン・ラーゲリン氏を引き入れアメリカのメルカリでCEOを担当させるなど、メルカリが目指す世界的なマーケットプレイスに向けて着々と足場を築きつつあります。
スマートニュース
グノシーの競合として知られているスマートニュース。上場しておらず、またスマートニュースというワンプロダクトで日本だけでなくアメリカにまで打って出ています。
スマートニュースがアメリカにも進出していることは意外にも知られていませんが、すでに日米合算で3000万ダウンロードを達成し、世界150カ国にまで展開しているなど、勢いが止まりません。
ちなみに3年前の2015年は1000万ダウンロードを達成しています。そこから3年で3倍…凄い。
本拠地は東京の他にサンフランシスコ、ニューヨークにオフィスを構えています。国際企業感が凄いですね。
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ユーザーベース
経済情報を扱うユーザーベース。メイン事業の「SPEEDA」の他にもソーシャル経済メディア「NewsPicks」を展開しています。
メイン事業である「SPEEDA」もアメリカで事業展開を行なっていますが、それよりも積極姿勢を見せるのが「NewsPicks」。もはやこっちがメインじゃないかと思うくらい大躍進を遂げています。
国内での成長力も目を見張りますが、それよりも目を見張るのがアメリカへの進出。驚きだったのがクオリティ経済メディア「Quartz」の買収。
買収総額は80億円以上と大きく打って出ました。今後は米国で展開するNewsPicksのコンテンツ部分を大きく握ることになるそうです。
まとめ
国内では上場企業2社、未上場1社がアメリカでの事業展開を加速しています。もしかしたら僕が知らないだけで他のスタートアップ企業もアメリカで事業展開を加速しているかもしれません。
現在アメリカや中国でユニコーン企業が続発しています。しかし日本ではユニコーンだったメルカリの上場から残り1社となるプリフィード・ネットワークスのみとなりました。
国内市場が縮小している中、今後新たなユニコーン企業を立ち上げるにはアメリカをはじめとした世界展開は必要に迫られます。
今後日本のスタートアップがどのように世界展開を狙っていくか注目です。
参考
メルカリ、売上高は358億円 —— 3年で8倍の“Go Bold(大胆に)”急拡大 | BUSINESS INSIDER JAPAN
SmartNewsついに1000万! アメリカで成功、世界150ヵ国展開へ - 週刊アスキー
SmartNews(スマートニュース)、3,000万ダウンロードを突破 | スマートニュース株式会社
米国版NewsPicksを正式リリース | 株式会社ユーザベース | UZABASE, Inc.
アメリカを舞台に、世界中にNewsPicksをひろげたい | 株式会社ユーザベース | UZABASE, Inc.
ユーザベースが米経済メディアQuartzを買収——NewsPicks事業の海外展開を加速 – TechCrunch Japan