開戸日記

カクコト・イイコト

新しいモノは良いことだ。同時に古き良きが際立つけど

少し昔のことを書きます。
僕が今住んでいるところには、昔近くに焼き鳥屋がありました。焼き鳥屋といっても肉屋の近くに小さな屋台が置かれているだけで、そこでモクモクと煙を上げながら焼き鳥を焼いています。

ちなみに焼き鳥のあるところは商店街の一角です。そして、その焼き鳥屋の側には駐輪場が。僕はその商店街に行く際には自転車で行くので、必ず焼き鳥屋の側を通ります。そして、焼き鳥屋からはモクモクと煙が上がり、同時に肉の焼ける良い匂いが漂うのです。

まさに飯テロ。
その焼き鳥の人はニコニコしながら肉を焼いています。悪意はありませんが、絶対狙っているだろ、この人という感じです。

当然素通りがベストです。財布を健全に保ちたいのならば尚のこと。しかしそれが出来ないのが悲しいところ。僕はなけなしの金を使って焼き鳥を買ってしまうのです。

当時は一本焼き鳥を購入して満足しました。
そしてそれを藤の花が咲く屋根の下で、ベンチに腰掛けて食べるのです。日差しが差し込まないベンチで食べる焼き鳥は美味いっす。まぁ焼き鳥は美味くて当然ですね。でも一番の魅力は気軽に焼き鳥を食べられることでしょうか?

そして、時たま焼き鳥屋の側を通り過ぎると焼き鳥を購入して食べることがありました。時にはベンチに。時には公園で。時には立ち食い。親の金で大量に買うことも。


今はもう、その焼き鳥屋はありません。

その商店街自体潰れてしまって、ピカピカのショッピングモールが完成しました。完成したら焼き鳥屋も入るのかな?と思っていましたが、焼き鳥屋は少し遠くの酒屋に場所を借りて営業しています。もう昔みたいに煙をモクモクと上げながら良い匂いをかぐ、そういう機会もなくなってしまいました。

そのショッピングモールは便利で綺麗です。昔の商店街のようにサビれてなく、トイレも綺麗でDAISOや眼科、銀行、自転車屋、マッサージ屋などがあります。


不便さが少なくなり、僕も大変満足しています。商店街がなくなってしまったことに悲しさがあり、懐かさを感じますが、それでも当時を取り戻せとは思いません。


でも時々、あの焼き鳥屋を思い出して、当時の良かったところが浮き彫りになるのです。今のショッピングモールを見て……



何だかいい感じで終わりました。たまにはこういうのもアリかな?以上です。

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