火星に人類を移住させようとしている狂気の起業家イーロン・マスク。
スティーブ・ジョブズの次に期待される起業家、経営者として世の中の注目を集め、熱狂的なファンも多い人ですが、最近やたらと起業しまくって経営している会社多すぎね?と思われる方も多いことでしょう。
そこでイーロン・マスクが立ち上げた、起業した、経営している企業をまとめてみました。果たしてイーロン・マスクはいくつの企業に携わっているのでしょうか?
- Zip2
- Xドットコム
- スペースX
- テスラ・モーターズ
- ソーラーシティ
- ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー
- ニューラリンク
- オープンAI
- ボーリング・カンパニー
- Thud!
- キャンディー製造企業
- まとめ
Zip2
イーロン・マスクが最初に起業した企業。コンテンツ制作を行っていたらしく、これを米国に来た弟と起業しています。
その後コンバックが目を付け、3億ドルで売却。イーロン・マスクは2200万ドルを手に入れます。
Xドットコム
Zip2を売却してすぐ、コンバックから手にした2200万ドルのうち1000万ドルを元手に「Xドットコム」を立ち上げます。
金融のポータルサイトを目指し、銀行免許も手にして顧客に総合的な金融サービスを提供していました。また競合となるペイパルの送金・決済をいち早くパクるなど抜け目ない。
Xドットコムはその後、ペイパルと合併して上場を果たし、そしてebayに15億ドルで売却します。
スペースX
ペイパルの売却資金で立ち上げたのが民間宇宙企業の「スペースX」。NASAもやらないことをマスク氏自身でやり遂げようとします。
それは人類を火星へ移住させること。
そこで目を付けたのがロケット製造の過程。通常のロケットは様々な企業に部品を発注しているため、コストが莫大にかかるところを、マスク氏は部品まで一気通貫開発することでコストを抑えることに成功します。
またロケットを打ち捨てるのではなく離着陸できるようにすれば、ロケットの再利用が可能となりコストを抑えることが可能へ。
このような仕組み化でスペースXは120億ドルの評価額と、ユニコーンの仲間入り…となりますが現実は簡単ではありませんでした。
スペースX創業期、ロケットの打ち上げは3度失敗しており、次のロケット打ち上げが失敗すればスペースXは倒産という憂き目にあっていました。しかし4度目の打ち上げには成功。
こうして幾度の失敗を経て着実にスペースXは宇宙への近道を歩み出しています。いつの日か人類を火星へ移住させることも実現するでしょう。
その前にロケットで海外へ行くことが実現しそうですが……
テスラ・モーターズ
スペースXを経営中、スペースXのメンバー2人がEVを作りたいと名乗り出し、イーロン・マスクに相談を持ちかけます。
しかしマスク氏もずっと前からEVを作りたいと思っていたそう。マスク氏はテスラに投資すると同時に、創業期の会長へ就任します。
ということはスペースXの経営に集中しながらテスラはメンバーに任せて片手間、またはアドバイスで抑えていたのか…といえば違います。
会長の段階ですでに経営にグイグイ関わっており、創業時のCEOを解雇。その後外部からCEOを引っ張ってきますが結局イーロン・マスクがCEOへ。
ちなみにテスラも苦しい時期があったそうな。一時期は会社の資金が3週間分しかないという事態。ちなみに、この時スペースXはロケットの打ち上げに3回失敗していました。
テスラとスペースXのチェックアウト前。その苦しい時期を乗り越えたのだから、半端ない。
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ソーラーシティ
テスラが買収した太陽光発電の企業「ソーラーシティ」。イーロン・マスクはその会長に収まっています。
マスク氏にとって環境問題は大事。
環境問題の悪化から地球脱出のためのスペースX。それまでの時間稼ぎにテスラ。そして太陽光発電のソーラーシティ。
ちなみにソーラーシティの共同創業者であり、マスク氏のいとこだったリンドン・ライブ氏は退任しており、実質的な経営はマスク氏が担っている…ということ?
ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー
実現すれば新幹線よりも早い乗り物が出来上がります。5時間ある距離を30分で行くことができる夢の交通インフラ。
理屈としては人が乗るカプセルをチューブ内に磁力で空中浮遊させます。チューブの中を通るので空気抵抗を少なくして超高速で移動することが可能になるとかいう乗り物です。
実際に企業が運営しているというより、マスク氏のプロジェクトに賛同して多くのメンバーと企業が協力してプロジェクト達成を目指しているという感じ。
この企業はその運営を助ける代表的な企業…なのでしょうか?ちなみにもう建設は進んでいるとか。
ニューラリンク
人間の脳とAIを電極で繋げるというマスク氏の奇天烈な発想力を実現しようとして誕生した企業。
マスク氏はテクノロジー業界の間でもAI脅威論の代表的な論者で知られており、この件でFacebookのマーク・ザッカーバーグとバトってます。
実現しようとしているのは脳とコンピュータの会話。さらに人間の脳同士を接続して意思を伝え合うテレパシーのような機能も狙っています。
すでに29億円の資金調達に成功しています。マジでそんなことが可能なのか。事実FacebookやSoftBank傘下のARMもやろうとしているので、そんなに空想的なモノでもなさそう。
というか時間あるのでしょうか?
オープンAI
AIにビビっているイーロン・マスクがもう一つ立ち上げた非営利団体。やろうとしていることはAI研究の促進のために立ち上げられ団体ですが、立ち上げた当本人のマスク氏は退任しています。
流石にいくつもの企業に関わっていて疲れたのでしょうか?理由としてはオープンAIが利益と相反しているためだとか何とか。
ボーリング・カンパニー
渋滞にイライラしていたマスク氏が、これを解決するためにトンネルを作ると宣言。そして会社も作っちゃったのが「ボーリング・カンパニー」。
やろうとしていることは、まず地下トンネルを作って自動車をエレベーターのように地下へ降下。そのまま設備に接続された自動車が目的地まで輸送されるという仕組み。当ってるかな?
計画は色々と変更していますが、地下にトンネルを作ろうとしていることはズレていません。専門家は1世紀かかると言っていますが、マスク氏なら出来る気がします。
ちなみに火炎放射器も販売したことあります。500ドルで。なぜ火炎放射器を販売したのかは、会社の実績と収益を上げるためと言われています。
Thud!
ロケットや自動車。トンネルにAIと、何でもやるマスク氏ですが、まさかWEBメディアを立ち上げようとしているとは誰が予想していたことでしょうか?
すでにメディアビジネス立ち上げに移っており、米国の有名編集者やライターが秘密裏に動いているのだとか。
ちなみにこの「Thud!」は衝撃音の一つ。本当にメディアを立ち上げるのかはまだ怪しいですが、マスク氏のツイートにも「Thud!」の文字がツイート。マジでやる気か?
キャンディー製造企業
天才投資家で90代のおじいちゃん「ウォーレン・バフェット」にもケンカを売ります。
バフェット氏の発言の一つである「企業の優位性には堀の存在を重要視」と言ったのに対して、マスク氏は「革新性こそ重要」だと反論。
その後バフェット氏と激論を重ね合わせて、最終的にはバフェット氏に対して「キャンディー会社を始めるよ」と宣言。しかもマスク氏自身、超真面目な話だとか。実現しちゃう?
まとめ
多くね?
なんと全部で11社。たった1人で11社です。これら全てを起業し、また経営しているなんて驚き。
実際はZip2、Xドットコムはペイパルとなって売却していて、あとオープンAIは幹部を退職。Thud!とキャンディー製造企業は起業予定なので、まだ出来ていません。
とすると、実質的に現在経営に関わっているのは6社くらい。なんだ、たった6社か…とはならない。
今後も次々と起業しそうなイーロン・マスク。たぶん近々だとキャンディーとWEBメディアを世界の人々に届けてくれるのだと期待しています。
火星打ち上げロケットにはイーロン・マスクの作ったキャンディーを食べられたり。そんな訳ないか。以上。